約 1,709,647 件
https://w.atwiki.jp/kuroneko_2ch/pages/661.html
桐乃 「いらしゃいませっ! キリリン・ニャンニャンです! にゃんっ!」 黒猫 「……く、クロネコ・ニャンニャンよ……です、にゃん」 ダル 「ぉおっ、ニューフェイスキター!」 岡部 「何だ、新しいバイトか? この店はそんなに忙しいのか」 フェイリス 「違うニャン。今メイクイーンでは『一日メイドさん体験フェア』をやってるのニャン!」 岡部 「一日体験?」 フェイリス 「凶真もやってみるかニャ?」 岡部 「やらんっ。そもそも男でも出来るのかそれは? ルカ子みたいのならともかく」 フェイリス 「一応女性限定ニャけど、ちゃんと大きいサイズのメイド服もあるニャン」 ダル 「フェイリスたんとお揃いのメイド服……ぼ、僕やってみようかな!?」 フェイリス 「……さすがにダルニャンの着れるサイズは無いかもニャン」 ダル 「orz」 岡部 「それで? 体験とは一体何を体験するのだ」 フェイリス 「基本的には普通に働いてもらうだけニャン。というわけで、キリニャン、クロニャン、よろしくニャン♪」 桐乃 「はいっ! それじゃご注文をお伺いしまーす! にゃん!」 岡部 「では、アイスコーヒーを」 ダル 「それじゃ僕もそれで」 桐乃 「アイスコーヒー2つですね。かしこまりました! にゃん!」 黒猫 「し、少々お待ちください。……にゃん」 ☆ フェイリス 「キリニャンは飲み込みが早くて凄いニャン。メイドの天性があるニャン! もう本当にここでバイトしてみるかニャ?」 桐乃 「そ、そうですか? ヘヘ。……チョットやってみたい気もするケド、あたし他にお仕事やってたりするんですよね」 フェイリス 「そっかぁ。残念ニャン」 まゆり 「ダメだよフェイリスちゃん、無理言っちゃ。――クロニャンちゃんは、だいじょうぶ? メイドのお仕事」 黒猫 「え……は、はい」 まゆり 「無理しなくていいからね? でも、やってるうちに段々慣れてくるから。元気出して、楽しくやろうね♪」 桐乃 「あ、えっと、元気がないとかじゃなくて、この子はこれが素なんです。こう見えて、結構ノリノリで着替えてたし」 黒猫 「う、五月蝿いわね。……メイド服はかわいいけれど、接客がちょっと……き、緊張するだけよ」 桐乃 「マユシィさんも言ってたけど、そんなの慣れだって! ホラ、アイスコーヒー出来たから、さっきのお客さんに持ってってみ?」 黒猫 「え、私一人で? あ……あなたもちゃんと働きなさいっ」 桐乃 「あたしさっき注文取ったじゃん。今度はあんたの番。ちゃんとここから見ててあげるから」 まゆり 「がんばってっ、クロニャンちゃん」 フェイリス 「さっきの二人は常連さんだから、少しくらい粗相しても大丈夫ニャン! ドーンと行ってくるニャン!」 黒猫 「……わ、分かっ……りました……うぅ」 ☆ 黒猫 (そうは言ったものの……やっぱり緊張するわね……。相手が女性ならまだいいのだけれど……) 黒猫 「……お……、……お待t……」 岡部 「――それでダルよ、電話レンジ(仮)の改良はどうなっているのだ」 ダル 「一応、出来る事は全部やった気がするお。これ以上は電話レンジの仕組みがはっきり解明されないと無理ゲー」 岡部 「そうか……。ならば現状はやはりDメールの実験を繰り返してデータを集めるしか手はない、か……」 ダル 「それそれ。オカリン、実験繰り返してるってマジなん? 僕たちにはそんな記憶が全くないわけだが」 岡部 「……ああ。俺にはこの魔眼“リーディング・シュタイナー”があるからな」 黒猫 (! ……“魔眼”……リーディングシュタイナー……?) ダル 「またそれですか。何度聞いてもいつもの厨二病乙!にしか聞こえないわけだが」 岡部 「厨二病ではないっ! それは、こことは違う世界線での過去の記憶を全て維持出来る異能の力……フゥーハハハ!」 黒猫 「……過去の……記憶……ですって……?」 岡部 「ぬおわっ!?」 黒猫 (……この男……まさか“彼方(あちら)の世界”の記憶を持っているとでもいうの……?) 岡部 「い、いつからそこに居たっ!? ……クッ、盗み聞きとは卑怯な真似を……っ」 ダル 「ま、マジで全く気配を感じなかったレベル。やるな、おぬし」 岡部 「……俺だ。……“機関”の諜報員(スパイ)に嗅ぎつけられた。……ああ、大丈夫だ、俺を誰だと思っている。 ……いざと言う時は、ここで口を封じればいいだけの事……!」 黒猫 (……“異世界”との念話まで出来るなんて……これは間違いないわね。 ……問題は、この男が“天使”の手先かどうか……) 岡部 「フッ、運が無かったな、体験メイドよ。秘密を知られたからには死んでもらうぞ……!」 黒猫 「……この私を殺す、ですって? ……ふ……ククク、身の程を知りなさい。それとも……“天使”の同胞を呼ぶつもりかしら?」 岡部 「…………て、てん、し?」 ダル 「まさかフェイリスたん以外にオカリンの電波に対抗出来るメイドがこの世に存在するとは」 岡部 「ふ、……フハハ、俺は天使などではない! 狂気のマァーッドサイエンティスト、鳳凰院凶真だッ!」 黒猫 「……“天使”の眷属ではない、と言うの……? フッ、たかが人間風情がこの私の命を狙ってくるなんて……無謀を通り越して、愚の骨頂というべきね」 岡部 「なにっ、貴様……何者だっ?」 黒猫 「ククク……、我が名は“千葉の堕天聖”黒猫。宵闇の加護を受けし、黒き獣……」 ←荒ぶる堕天聖のポーズ 岡部 「千葉の……堕天聖……だと……!?」 ダル 「駄目だこいつら、早くなんとかしないと」 黒猫 「“天使”ではないというなら、見逃してあげてもいいけれど……。……過去の記憶を持っていると言ったわね? 鳳凰院凶真」 岡部 「……だとしたら、どうするというのだ」 黒猫 「簡単なことよ。……全て話してもらうわ。“彼方(あちら)の世界”のことを」 岡部 「あ、彼方(あちら)の世界? ……フッ、ま、まあいい。どうやらそちらも“機関”の人間ではないようだな……ならば条件がある」 黒猫 「……条件?」 岡部 「秘密を知るからには、我がラボの一員となってもらう――今日からお前は、ラボメンNo,009だ!」 黒猫 「…………は?」 ☆ まゆり 「すごいよ~クロニャンちゃんっ! オカリンと初対面でいきなりラボメンになれるなんて~! 新記録だよ~!」 フェイリス 「凶真と互角に渡り合えるなんて、そうそう居ない逸材ニャン! クロニャン、見直したニャン!」 黒猫 「え……あの……こ、これは喜んでいいことなのかしら……?」 桐乃 「ん~、まァいいんじゃん? ラボメンとか、会話の内容とかはともかく……一応友達になれたってことなんだからさ?」 黒猫 「と、友達……と言えるのかしら……」 桐乃 「それは、これからのあんた次第だって。今度その『ラボ』に遊びに行くんでしょ? 面白そうだからあたしも行こっかなァ~」 まゆり 「おいでおいで~! そのときはキリニャンちゃんもラボメンだね~。 最近女の子のラボメンがいっぱい増えて、まゆしぃは嬉しいのです♪」 黒猫 「…………過去に送れる……メール、ね……」 黒猫 (正直、半信半疑だけれど) 黒猫 (もし、それによって過去を変えられるというのが……本当だとしたら) 黒猫 (……私は……此処に在る“今”を、変えようと思うのかしら……?) -END-(“運命石の扉”の交錯)
https://w.atwiki.jp/legends/pages/1298.html
黒猫さんが横切る 01 黒い画用紙にコンパスで基準を作って切り抜いたようにその月はあった。 眩しさを覚えた僕は俯きながら、家へと向かう道を歩いた。 今日の僕は良く判らない悪寒の様なものを覚えていた。今日寒いのはきっとそのせいなんだろう。 そうして眩しくぎらつく月から目を背けて歩いていると、僕の前でビー玉をはめ込んだ黒い何かが横切ったのを見た。 自然と目がその物体を追う。その正体は黒猫だった。黄色に輝く目が僕を見ている。 黒猫が横切ると良くない事が起こるという。魔女の化身だったり、なんだったり。色々と意味嫌われる物らしい。 この悪寒がこの猫が横切るだけの事であったらいいのにと僕は思いながら、寒さに震える体を抱いて歩を早めた。 一つ気になる事があった。暗くてよく見えないので勘違いしたのか判らないが、あの猫の尻尾は二つある気がした。 その夜、夢を見た。 一言で言ってしまえば淫夢だ。僕は十八年生きてきて、まだ数回しか見た事がない。 何も無い空間に僕は裸で立っている。そしてその向かいには少女が。 少女は艶やかな黒髪のツインテールで、僕を見てニコニコと笑っている。空間に極上の墨を落とした様に酷く美しい黒だった。 「おい、お前。名前はなんと言う?」 少女が僕に問う。可笑しな話だ。これは僕の夢で僕の妄想なのに僕を知らないなんて。 取りあえず答えておく、彼女の黄色い目が僕を急かすから。 「……間崎啓太」 「ケイタか、ふふ、良い響きだ。」 彼女がクスクスと笑っている。とても綺麗な動作だった。 髪まで彼女の神経が通っているみたいに黒いツインテールがくねくねと動く。頭がクラクラする。 「ケイタ、私はお前が欲しい。お前はとても美味しそうだ……」 彼女が軽やかなステップで僕に近づく。彼女の動き全てが麻薬のように僕を狂わせる。 彼女が僕の顎を掴んだ。そして段々と唇が近づく、赤く染まる彼女の唇は瑞々しい。 僕は赤い唇を目に焼き付けてから――目を開けた。 目覚めるとそこはいつもと何も変わらない、六畳のアパートの一室だった。 額には汗。200mを全力疾走したかの如く息が上がっている。 酷く官能的だった。しかし彼女が近づいてからは自分の内側から逃げろと言う信号が鳴り響いていた。 目覚めは悪くない。むしろ良い。唯一問題を挙げるとすれば――僕の体に、さっきの猫が乗っている事だ。 僕の後をつけたのだろうか?ドアは閉まっていた筈だ、つけていたとしても入れる筈が無い。だと言うのにどうして……? 「そんな事は簡単な事だろ?それは私が猫又だからさ」 「あ、猫又ってあの都市伝説とかの……って――猫が喋った!?」 「まあ、性格に言えば化け猫と猫又が混ざったような者なのだがな」 布団から飛び出して、壁側に張り付く。この黒猫は僕の常識を一瞬にして破綻させた。 「ん?何をそんなに驚く事がある、ケイタは私を知っているだろう?……まぁ最も先程はこの様な格好だったがな。」 猫はシルエットを変えて、夢の中の少女になった。今は黒いワンピースを着ているが。 やはり、彼女は綺麗だ。 「ほぉ……お前はこの姿に惚れているのか?」 性悪な黒猫がニヤリと笑う。その姿でも全てが許容できる訳ではなさそうだ。 「そ、それはまぁ可愛い人だと思いますけど……」 彼女は唇に指を当てて、僕に近づく。陽炎が揺らめく様に艶やかに。夢が醒めても彼女が麻薬なのは変わらないらしい。 後退りしようにも後ろは壁だ、これ以上下がれない。 彼女は僕に体をもたれさせて、僕の匂いを嗅いだ。品定めをするように、嘗め回す様に上から下、下から上へと。 「やはりお前は美味しそうだな……そうだ私に考えがある。ケイタ、私と契約しろ」 「は?契約?」 少女が猫の姿に戻る。少し惜しいが今は話を聞くべきだ。 聞きやすいように黒猫の前に座った。この数分でこの状況に慣れる自分が悔しく思う。 「そう、契約。私とお前が手を取り合って、宿敵を倒して、共通の目的を達成していくぞーって感じだ」 「宿敵は?」 「未定」 「共通の目的は?」 「その内決める」 「アナタの目的は?」 「ま、まぁそれはよいだろう?もうお前は私と関わってしまった。もう金網の中に放り込まれたのだよ」 何故か話が僕の知らない方へと向かっている気がする。いや、気がするじゃなく完全に向かっている。 こうなる宿命なのだろうか……美少女(猫)と共にするのはありがたいのだが、イマイチツイていない気がする…… 「嫌ですよ。そんないきなり現れて、僕が美味しそうだとか契約だとか訳がわからないですよ……」 そうだ、おかしい。これは二度夢落ちってヤツじゃないのか?まるで漫画か小説かなんだか可笑しな話だ。 「むう……だからお前はもう金網の中だと言っただろう?ほら、窓の外を見てみろ」 言われて僕は窓の外を見た。そこに映る風景は無数の白骨死体がアパートへの道を占領して蠢いている様子だった。 「なっ……!?えっ、な、何これ……!?」 「猫が墓の骨にでも憑いたのだろう。まぁ私狙いだ。いろいろと恨まれているからな。うん」 黒猫は詰まらなく下らない物を言うように答えて、僕の右肩に乗った。重みは無く、右肩を見るとそこには黒猫は居なかった。 “ケイタの体に憑かしてもらったぞ、こちらの方が何かと動きやすいからな。足場が出来てからは外に出る、それまでの辛抱だ” 「え?ちょっ――」 気付くと僕の体は窓から飛び出して骸骨の元へと飛び込んでいった。自分の体が言う事をきかない。何もしていないのに走る。 骸骨が一斉に襲ってくる。視界いっぱいの白が津波のように押し寄せる。その波を片手で――切り裂いた。 数体の骸骨はガラガラと崩れ落ち、数種類の猫が逃げ出した。その事に怯む事無く白い波は押し寄せる。 次々骨を切り裂く。途中で野良犬が一本の骨を拾っていった。さほど驚く様子も無かった。そしてようやくある程度の空間が出来た。 “ご苦労ケイタ、もういいぞ” そういって猫は僕の体から飛び出した。それと同時に溜まり溜まった疲労が僕の体を襲った。 「うるさい奴らだ……私は細かいのが嫌いでな、一気に片付けるか」 猫の姿が変わる。先程の少女に化ける時とは違って、毛を逆立ててその姿が何十倍になり体の輪郭が歪んで見える程の気を纏い、顔は悪鬼に取り付かれたような恐ろしい顔をしていた。 圧倒的だった。先程まで脅威に見えたあの白い波は恐れをなして我先と言わんばかりに逃げ出している。それもそうだ、石ころが核ミサイルに立ち向かっても勝ち目が無い。 そして、ミサイルは発射された。 「ケイタ、大丈夫か?」 壁にもたれかかって休憩する僕に、一瞬にして骨たちを破壊した彼女が僕に近づいてきた。 「はい……凄く疲れましたけど大丈夫です……」 「そうか、それは良かった。」 答えると黒猫は僕の膝の上に乗った。 「……契約しますよ」 「ん?どうしたケイタ?」 「だから、こんな事が起こるなんて僕だけじゃ耐えられないから、契約しますよ」 猫は僕の膝の上で丸まった。何となくうなずいた様に見えた。 「まだ、アナタの名前聞いていなかったですね。なんていう名前なんですか?」 黒猫は眠たそうに片目を開けて、睡魔に襲われた黄色い目で僕を見て言った。 「……くろね」 「わかりました、くろねさん。よろしくお願い――って寝てるか」 僕は膝の上で眠る小さな猫を大事に抱いて、アパートへ戻った。 前ページ次ページ連載 - 黒猫さんが横切る
https://w.atwiki.jp/kuroneko_2ch/pages/764.html
---お姉さま--- 黒猫「週末に神聖黒猫騎士団の円卓会議があるわ」 日向「はぁ…?」 珠希「お兄ちゃんたちがくるですか?」 黒猫「フフフ… そうよ! 我が精鋭達が、この狂気の街に集うのよ!」←荒ぶる堕天聖のポーズ 日向「はぁ…?」 ---週末--- 日向「京介くん、桐乃さん、いらっしゃ…… でかっ!」 沙織「こんにちは、日向氏でござるな? そちらが珠希氏でござろう?」 日向「ご、ござる???」 珠希「珠希です。お姉さんはどなたですか?」 沙織「拙者は沙織・バジーナ大尉! 黒猫氏… 瑠璃ちゃんの友達でござる。宜しく」ω 日向「た、大尉ですか… よろしくです」 珠希「よろしくです。沙織おねえさん♪」 ……………… ……… … ---円卓会議--- 桐乃「はぁ!? またコスプレ写真? まとめサイトにうpされてネタにされたの忘れたの?」 京介「受験で暇もないし、コスプレしかないじゃないか? それに今度は上手くやるって」 黒猫「今度は私が編集するわ… その… 京介を格好よく撮るわ…」←顔真っ赤 桐乃「こらエロ猫… 発情してるんじゃないわよ!」 黒猫「は、発情なんてしてないわ!」←顔真っ赤 桐乃「顔を真っ赤にして、説得力ないっつーの!」 隣の部屋で盗み聞きしてる日向&珠希 日向「うわ~! ルリ姉と桐乃さんがケンカに!」 珠希「けんかはよくないです…」 日向「どうしよう!? とめなきゃ…」 パンパン! と手を叩く音がした。 沙織「そこまででござる! せっかくこれから楽しいお祭りの準備をしようとしている時に、喧嘩をしてどうするでござるか!」 桐乃「む……!」 黒猫「む……!」 沙織「京介氏が受験を控え時間も無いことですし」 京介「……さすがにな」 沙織「それに此度の冬コミは、一年前に屈辱に泣いた黒猫氏の弔い合戦でござる」 黒猫「私、死んでないわよ…」 沙織「そして同じように夏コミで盛大に自爆した京介氏、夏の屈辱は冬で晴らせば宜しいかと」 京介「自爆って…」 桐乃「リベンジしようってこと?」 沙織「左様でござる。前回の、夏の経験をいかして良いモノを作るでござる」 黒猫「写真は一日で撮れるし、加工と編集は任せて頂戴。その…… 京介に恥じをかかせないわ」 桐乃「わかった……」 日向(沙織さんがケンカを止めた… 見た目と言動はアレだけど良い人なんだなぁ) ……………… ……… … 円卓会議が無事? 終わり。夕食後、玄関にて。 京介「じゃあ帰るわ」 黒猫「泊まっていかないの?」 京介「ん…… 家で勉強するよ」 黒猫「そう……」 京介「その… なんだ…」 黒猫「…?」 京介「来週、写真撮るついでに。遊びにいくか?」 黒猫「…!? いいの? 勉強しないで?」 京介「一日くらいなら… それくらいならお前と二人っきりで、一緒にいても大丈夫だろう。それくらいならあいつも…」 黒猫「……ん。わかった… 楽しみにしてる…」 京介「じゃあな。そろそろいくわ」 ……………… ……… … リビングにて。 桐乃「たまちゃん… もう一回おねがい…」 珠希「桐乃お姉ちゃん、大好き」 桐乃「ウヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」 バシッ! 黒猫「貴方はウチの妹になにさせてるの!」 桐乃「いてててて… あれ沙織は?」 黒猫「お風呂入ってるわ。そうだ日向、バスタオル渡してあげて」 日向「は~い」 日向「沙織さん、バスタオルです」 ガラ 沙織「あら? 日向さん、ありがとうございますね」←メガネ無し。 日向「ここに置いとき……って、うわぁぁぁぁぁ!!」 沙織「…?」 日向「ルリ姉! ルリ姉! 知らない人がお風呂にいるー!!!!」 黒猫「知らない人?」 日向「え、えとね、凄い美人で、スタイルよくて… 桐乃「ははーんw」 黒猫「フフフ…… 変身 メタモルフォーゼ した沙織に出逢ったようね」 日向「おっぱいなんか、ルリ姉とくらべものにならないくらい大きくて…… って、沙織さん?」 黒猫「日向……… あなた今、言ってはならないこと口にしたわね」 沙織「お風呂、ご馳走様でした」 桐乃「あれ? メガネは?」 沙織「うふふ、お風呂上りはメガネはしませんわ。曇っていまいますの」 日向(凄い美人… ていうか超美人… メガネの時と別人すぎるでしょ! なんだろう… この気持ち…) 珠希「沙織姉さま…」 沙織「な~に、珠希ちゃん?」 日向「あの、あたしも、お姉さまとお呼びしても…」 黒猫「!?」 ……………… ……… … --数日後--- 日向「沙織お姉さま…」←遠い目 珠希「姉さま~ ご本をよんでほしいでござる」 黒猫「ござるはやめなさい……」 ---END---
https://w.atwiki.jp/kuroneko_2ch/pages/84.html
今日もいつもと同じように、黒猫は俺のベッドの上でごろごろしている だが、今日はいつもと同じ平凡な日という訳ではない 何故なら、今日は黒猫の誕生日だからである 黒猫の様子を伺うと、普段と同じだ 誕生日を意識しているようには見えない おそらく誕生日を知られていないつもりなんだろう だが俺は、生徒手帳の記述をしっかりと目に焼け付け、記憶している 残念だったな黒猫、俺を見くびるなよ? サプライズを食らわしてやるぜ 「ちょっと腹が減ったし、おやつでも持ってくるか」 俺は黒猫にそう告げて、下に降りる そして冷蔵庫を開けて、買っておいたケーキを取り出す 母親から、オススメの店として紹介されただけあって、美味しそうである 苺のケーキとチョコのケーキ、そして二人分のカフェオレをお盆に載せて部屋に持って行く 「え、ケーキ?」 お盆に載っているのを見た黒猫は驚きの声をあげた サプライズ成功である 「今日は、黒猫の誕生日だからな」 澄ました顔で返して、黒猫の表情を伺う 「……//」 お、おい、そこまで照れるなよ お、俺の方まで恥ずかしくなるだろ// 「ケ、ケーキは苺の方で良いか?」 「え、ええ、ありがとう」 そして俺は、黒猫と一緒に顔を赤くしながらケーキを食べた 終わり
https://w.atwiki.jp/kuroneko_2ch/pages/90.html
こどもの日特別企画? 黒猫 「日向、珠希。こどもの日のお祝いというわけでもないけれど、面白い文献を見つけたの。 ttp //pha22.net/name2/ これであなたたちに相応しい二つ名を付けてあげるわ」 日向 「え……、いや、別にいらな……」 珠希 「ふたつな、ってなんですか? ねぇさま」 黒猫 「あなたたちが何れ目覚める“能力”を現した異名のことよ」 京介 「また妙なもん見つけたな……。要するに“千葉の堕天聖”みたいなもんか?」 黒猫 「それに近いけれど、これはより能力を体現した名前になるようね。まずは珠希から――」 ポータブルバインド 五更珠希 “禁縛領域” 黒猫 「これは……かなり強力な能力ね。 あなたが構築した領域は、何者にも縛られない、完全に自由な世界となるわ」 珠希 「すごいんですか? えへへっ」 日向 「構築した領域って、要するにルリ姉のいつもの妄想世界と同じでしょ? 珠ちゃんも将来こうなっちゃうのか……」 黒猫 「こう、とはどういう意味かしら。――次は日向、あなたの番よ」 マイノリティタンバリン 五更日向 “撃墜狂喜” 黒猫 「何やら物騒な能力ね。一体何を撃墜するのかしら」 日向 「う~ん……、あ、もしかして、高坂くんをあたしの魅力で墜としちゃうとか!?」 京介 「なっ、何言って……十年早いっての!」 日向 「え~、十年と言わず五年も経てば、結構イイ線いくと思うんだけどなぁ~?」 黒猫 「……ふ、ふふ……、今晩の夕食に魔王の闇が降り注ぐ予感がするわ……」 日向 「も、もちろん冗談だよ? る、ルリ姉、目が怖いってば……」 桐乃 「ヒドイお姉ちゃんだよね~。ひなちゃん、おかず無くなったらアタシの分けてあげるからっ」 黒猫 「……というか、何故あなたが居るのよ。そして何故あなたの分のおかずが用意される前提なのよ」 桐乃 「そこはそれ、こどもの日はやっぱ子供と遊ばないとね!」 黒猫 「はぁ……。まあいいわ、ついでだからあなたにも二つ名を付けてあげましょう」 コンバットパンドラ 高坂桐乃 “桃色戦線” 桐乃 「も、桃色!?」 黒猫 「ク、ククク……、これはこれは、スイーツ(笑)にはお似合いの能力ね。あなたのエロゲ脳を象徴しているのではないかしら」 京介 「これは確かに……ぷ、くくく」 桐乃 「わ、笑うなっ!」 京介 「ぐぇっ!? く、首を絞めるな……っ!」 日向 「――そういえば、高坂くんのは?」 黒猫 「先輩には既に“漆黒の貴公子”という呪われた真名があるのだけれど……まあやってみましょう」 ラジカルデザイア 高坂京介 “絞殺摂理” 日向 「こ、絞殺って……」 黒猫 「……ええ。今まさにその光景を目の当たりにしているわね」 京介 「か、感心してないで……っ、たっ、助けてくれ……っ」 黒猫 「全く、仕方ないわね。……そのくらいにしておきなさい。夕飯食べていくのでしょう、あなたも手伝いなさい」 桐乃 「え、ホントにいいの?」 黒猫 「いつもは日向と珠希の役割だけれど、今日はあの子たちが主役なのだし。来たからにはそのくらい役に立って貰うわよ」 桐乃 「オーケーオーケー! 任せといてっ」 京介 「んじゃ俺も手伝うかな」 黒猫 「下準備は終わっているから、すぐに出来るわ。二人とも、居間で座って待っていなさい」 日向&珠希 「「は~い!」」
https://w.atwiki.jp/kuroneko_2ch/pages/729.html
『清楚な服を求めて』 日向「ルリ姉のお出かけ用の服ってエロくない?」 黒猫「そ、そんなことないと思うのだけど…」 日向「えー、だってスカート短すぎるじゃん」 黒猫「そ、そうかしら?」 日向「そうだよー、あれじゃちょっと屈んだだけでスカートの中見えちゃうじゃん」 黒猫「///」 ◆ 日向「ルリ姉に新しい服をプレゼントしたいけど どんなのがいいかな?」 日向「そうだ、ルリ姉の友達に聞けばいいじゃん」 黒猫が居ない隙に部屋に忍び込む日向 日向「ルリ姉の携帯をこっそり借りてきた」 携帯をピコピコ 「高坂京介…じゃあ手始めに京介くんに相談してみよう」 ◆ 日向「高坂くん」 京介「よう日向ちゃん」 喫茶店に行き京介にデラックスパフェを奢らせながら 日向「ねぇ高坂くん、ルリ姉に新しい服とかプレゼントとかする予定ない?」 京介「え? 特にないけど」 日向「くっ、なんて使えない」 京介「何か言ったか?」 日向「そんな甲斐性なしだとルリ姉に捨てられちゃうよ?」 京介「!?」ガクガクブルブル ◆ 日向「軍資金3万円ゲット~♪」 日向「ルリ姉の服を買った余りでお肉を買うよ~♪」 日向「今夜はごちそうだ~♪」 日向「でもその前にルリ姉の服買わなきゃ、えーと、高坂くんは役に立たなかったから…」 携帯をピコピコ 日向「高坂桐乃…あ、ビッチさんね」 日向「この人は…ルリ姉が変態だから絶対近寄っちゃいけないっていってたっけ」 日向「それにあのエロイ服選んだのこの人みたいだし今回は除外ね」 携帯をピコピコ 日向「沙織バジーナ…えっと確かアトなんとかって巨大な人だっけ?」 日向「じゃあこの人に相談してみよ」 ◆ トゥレルレルレ ドゥーンドゥーン 沙織「お待たせしたでござる黒猫氏の妹さん」 日向「はやっ! 全然待ってないよ」 沙織「それは何より、急いで来たかいがあったでござる」 日向「えーと、巨人さん?」 沙織「沙織と呼んでくれればいいでござる」 日向「じゃあ沙織さん」 沙織「うむ、それで黒猫氏に関しての相談とは?」 日向「えーと、ルリ姉に新しい服をプレゼントしたいんだけど どんな服が喜ぶのかなーと思って」 沙織「ふーむ、では実際に店にいって見てみましょうぞ」 トタケケ ◆ 沙織「これなんていかがでしょうか?」 禍々しい装飾が施された服を差し出す沙織 日向「………」 沙織「どうでござる?」 日向「も、もうちょっと普通のが…」 沙織「ふーむ、ではこれはどうでしょう?」 何だか呪われそうな様相の服を差し出す沙織 日向「………も、もっと地味な方がいいんじゃない?」 沙織「うーむ、お、ではこれならばどうでしょう? 少しシンプル過ぎる気もしますが…」 ロングスカートの白ワンピースを差し出す沙織 日向「あ、これルリ姉に似合いそう、腰の大きなリボンも可愛いし」 沙織「ではこれに決まりでござるな」 ◆ 日向「ただいまー」 珠希「おかえりなさーい」 黒猫「おかえり、日向どこに行ってたの?」 日向「ちょっとねー、はい ルリ姉」 黒猫「これは?」 日向「ルリ姉にプレゼントだよ、今度からあのエロイ服の代わりに着てね」 黒猫「/// あ、ありがとう」 日向「~♪」 黒猫「でも本当に貰っていいの?高かったんじゃないの?」 日向「実は高坂くんに頼んでお金を貰ったんだ~」 黒猫「京介もとんだ災難ね」 日向「あとこれも~、今日はごちそうね♪」 ドサドサ 余ったお金で買ったお肉を黒猫に渡す日向 黒猫「こ…こんなに? どれだけ京介にたかったのよ?」 日向「あと借りてたルリ姉の携帯返すね~♪」 黒猫「あなた…勝手に私の携帯を…?」ワナワナ 日向「あれあれ~? 見られると困るものであるのかな~?」 黒猫「(#゚Д゚) 」フルフル… 日向「あれ? ルリ姉? じょ、冗談だよ?」 黒猫「ふっふふふ…今日の晩御飯は日向だけ魔王の呪いでお肉なしね」 日向「にゃああああああああああああああああああああああああああああ」 -完-
https://w.atwiki.jp/mhp3_cheat/pages/51.html
黒猫ヤ○トの宅急便デス! 作成者:黒猫さん ダウンロード 無改造PSP用(Savedata) 改造クエスト@まとめ 改クエ受注方法 改クエ受注方法 コメント ナルガ爆弾置きまくってたらクリアできた。 報酬は覚えてるのは極秘のダンボール3つだったな。 -- (コルディアス) 2011-08-08 10 00 44 タイムアップでくりあできたよ(なんでだろー) -- (死人に口なし) 2011-08-22 17 08 27 ナルガ小さいのに死ぬかと思った タイムアップでクリアできたのは多分 クリア条件が黒猫1匹(メラルー) だったからじゃないでしょうか メラルーさえ倒せばいいのかと思います もしもですよ。もしもメラルー1匹だけでいいのでしたら メラルー1匹倒して戻り玉を使い50分間まっていれば クエストクリアになるんじゃないでしょか -- (銀さん) 2011-08-28 21 59 32 ふざけてたらナルガさんに瞬殺された・・・。 攻撃高い。 -- (爆G) 2011-09-13 14 58 55 ミニナルガの尻尾がたまたま切れたwww 剥ぎ取り難しかった。位置が合わないwww -- (魔法使い) 2011-09-17 13 10 39 チビナルガ一人だと倒せなかった… メラルー倒して待ってたら終わったからいいけど… でもおかげで猫スネーク装備全部作れました ありがとうございます -- (剣咲) 2011-10-22 23 40 53 シビレ罠でひっかかって大たるGおいて 爆発させてもビクともしなかった 友達とやったけど友2回死んだ。。。 -- (ミラバルZ) 2011-11-14 17 40 26 秘密のダンボールけっこうでるww 【秘密】\(・ω・´)ここ重要!! _ _| |〇ズゥ~ンш -- (ウィッチ) 2011-11-20 21 03 02 あ、忘れてたこれめっちゃ時間かけて倒せた へへ、我々の勝利だ!!(`^ω^)─∥)╼_) -- (ウィッチ) 2011-11-20 21 11 24 チビナルガめちゃ強い。だが、ソロ45分で倒したぞ! -- (komukomu) 2011-11-23 04 12 11 ナルガ弱すぎw -- (終馬) 2011-11-26 21 38 38 ナルガ30分で何とか倒せたwwww全部い破壊できたぜ。 あれ攻撃力高すぎww2回死んでやっとたおせた。 太刀で行くともしかしていいのかも -- (エヴァマーク6) 2011-12-26 13 09 17 太刀使いにくいんだよなー「私的に」 -- (ペッコLOVE) 2012-01-08 23 49 31 私の事情によりもう更新はやめました これからは更新はありませんが今までのクエをやってみてください 今までありがとうございました いままでフリーズするクエもあってすみませんでした 正直動作確認とかめんどかったのでしていませんでした .......... -- (ウェルッド) 2012-01-15 00 32 54 40分ぐらいで終わった -- (ガム) 2012-06-17 21 08 54 極秘のダンボールって闇プログラマーのクエスト、封印されしドスファンゴの支給品に40こあったよー 他にも色々あります -- (イビルジョー) 2012-06-17 21 42 11 こんにちは 古江台小学校のヤマモッティー君 -- (イビルジョー) 2012-06-18 16 23 24 ナイフ系当たんねぇww -- (怒りシンジ) 2012-09-23 22 47 47 何かのパクリでは -- (あああ) 2012-11-04 21 02 52 めちゃむじぃ。 -- (みかん) 2014-03-28 18 42 18 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/oimori_design/pages/19.html
その他画像
https://w.atwiki.jp/tsubaki/pages/122.html
《凶兆の黒猫、橙/Chen,Black Cat of Evil Omens》 ネームドモンスター 星4/地属性/式神・幻想族/ATK1600/DEF800 このカードはルール上「橙」としても扱う。 このカードが相手モンスターと戦闘を行う場合、ダメージ計算を行わずこのカードを手札に戻す事ができる。 このカードが相手の魔法・罠・効果モンスターの効果によって破壊された時、デッキまたは手札から「すきま妖怪の式、八雲 藍」一体を特殊召喚してもよい。 八雲一家リクルートの末端となる下級ネームドモンスター。 魔法・罠・効果モンスターの効果によって破壊された時、デッキまたは手札から《すきま妖怪の式、八雲 藍》を特殊召喚する。 戦闘破壊されてしまえば条件は満たされないが、戦闘破壊を免れる能力を備えている。 攻撃力1600はなかなかのものだが、それでもわざわざ相手が除去してくるとは考え難い。 存在そのものが《ライトニング・ボルテックス》《聖なるバリア-ミラーフォース-》等の全体除去に対する抑止力であると考えればなかなかのものだが。 一つ目の能力は《N・グラン・モール》を髣髴とさせるバウンス能力だが、バウンスさせるのはあくまで自分だけである。 《収縮》《突進》等で破壊される恐れがなくなるのは嬉しいのだが、如何せん手札に戻るのが展開を殺ぎがち。 ・なお、手札に戻る能力はすばしっこさを、除去されることで《すきま妖怪の式、八雲 藍》が特殊召喚されるのは《すきま妖怪の式、八雲 藍》の式神バカっぷりの再現である、と言われている。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kuroneko_2ch/pages/597.html
「―――今朝、気が付いたらノート一冊文字と絵でうまっていたわ」 俺の彼女、黒猫は真っ黒なノートを俺に見せつけてくる。 そしてそのままニヤリと笑い、凱歌を揚げるように宣言しした。 「……っふ……どう?私のほうが、あなたのことを考えていたでしょう?」 得意げに脚を組む黒猫。 勝利の余韻に浸っているようだ。 だがな、黒猫よ。 勝ち誇るのは、まだ早いぜ。 「ふ、あめーよ」 驚くんじゃねーぞ。 俺はバッグから一冊の白いノートを取り出すと、黒猫に突きつけた。 「これを見ろ!」 「……なに、かしら」 俺は深く息を吸い込むと、極めて紳士的にこう言った。 「俺だって昨日の晩、舞い上がって眠れなくて、お前と付き合っていく上でどうしていけばいいか、 シュミレートしてノートにまとめてたら一冊埋まっちまったんだぜ!」 「………え?」 黒猫は初めて外国人に話しかけられた日本人のような顔で聞き返してきた。 聞いて驚け、これはな―― 「言うなれば、俺とお前の"未来の記述(フューチャー・レコード)"だな。 俺たち二人を待ち受ける輝かしい未来を書いた予言書ってことだ。 つまり俺の"願い"を掴み取る上で必要な"儀式"を段階的にアレした的な感じなもんだ。 どうだ?俺だってぜんぜん負けてないし、 どちらかといえば俺のこのノートのほうがお前のノートよりちょっぴり分厚いぜ」 言いながら、俺なに馬鹿なこと言ってるんだって脳みその冷静な部分が警告を発するのを感じる。 初彼女ゲットのテンパりに徹夜明けの異常なテンションが相乗効果になって、なんだがわけわからんことになってる。 「……ふっ……ど、どうだ?俺のほうがお前のことを考えていただろう?」 何言ってんだよ俺、こんなのドン引きだろ。 何を張り合ってんだよ、意味わかんねーよ。 キモすぎるだろ俺。 なんで一生の黒歴史にして墓まで持ってく予定だったモンを当事者に突きつけてんの俺。 「ど……どうだ?う、うれ、嬉しいか?」 もう誰か俺を殺してくれ。 どうしよう手が震えてきた。 黒猫は数度まばたきをし、うつむいてしまったよ。 そのまま数秒沈黙する。 「………」 「………」 そして俺がそろそろ真剣にどうやったら今すぐ死ねるかを考えようと思ったとき、 黒猫が顔を上げた。 「う、嬉しいわ」 「ええ!?」 マジで!? 「嬉しい……、本当よ。あなたがそこまで考えてくれてたなんて。 本当に、嬉しいわ」 以外なことにストライクだった。 よかった、どうやら俺は生きていてもいいようだ。 いやー我ながらダメだろこれって思ったんだがな、案外受け入れてもらえるもんだな。 だってさー、付き合いはじめたばかりの彼氏がいきなり妄想ノート突きつけてきたらどうするよ? ダメだろ?アウトだろ?女ならギリギリセーフでも、男ならアウトだろ? たぶんあやせあたりだったら今頃もう殺されてたはず。 どうも黒猫は、人より感性が豪快にずれているらしい。 一途で健気で、めちゃくちゃ可愛くて、でも思いのほか重いし、めちゃくちゃめんどくさいが、 結構俺らって上手くやっていけるんじゃないかって、 俺はこのとき確信したね。 心の中で感動し、思わずガッツポーズをしかけた俺だが―― 「ねえ、これ見てもいい?」 「……はひ?」 「ノート、見せて頂戴」 思いがけない一言。 これはマズい。 マズすぎる。 「…………マジで?」 「そのつもりで見せてくれたのでしょう?」 「え、えーと、もちろんダメじゃないんだがこれを見せるわけにはいかないので、撤収」 手を伸ばしてくる黒猫から逃げるように、俺は立ち上がって、ノートを真上に持ち上げた。 黒猫では手が届かない高さだ。 これだけは絶対見せられない。 「あら、なぜ見せてくれないのかしら。私が見ては都合が悪いとでも言うの?」 黒猫は意地悪くにやりと笑い(クソ、可愛いじゃねえか)、俺の腕をつかみながら手を伸ばす。 おい、ちょっとそんなにくっつくな! 「ほら、見せて頂戴って。いいでしょう。」 「ダメだって、これだけは!」 「いいじゃない、見せて……あっ……」 「うぉっ!」 そのとき、爪先立ちの黒猫がバランスを崩して倒れそうになった。 俺はとっさに黒猫を受け止めるようにして、そのまま二人して―― バターン! 「いてて、大丈夫か黒猫」 折り重なるように倒れた俺たち。 幸い怪我もなさそうだが、黒猫は俺の胸に顔を埋めたまま、無言で固まっている。 俺は黒猫の肩に手をかけ、繰り返した。 「大丈夫か?怪我はないか?」 「あっ、だ、大丈夫よ。ありがとう」 よかった、やっぱり無事だった。 こんなことで怪我でもしてたら大変だ。 黒猫はゆっくりとぎこちなく頭を上げた。 目が合う。 彼女の真っ赤な顔と微かに潤んだ瞳が、俺の心に突き刺さる。 よく考えたら、俺たち抱き合ってない? すごい体勢じゃない? 黒猫の身体から伝わる温もりで、俺も身体か金縛りにあったようになるのを感じた。 「ご、ごめんなさい。あ、あの……すぐに、どくから……」 「お、おう」 黒猫がそういって俺の身体から離れ、俺から視線を外した。 ほとんど一瞬の出来事だったはずなのに、彼女の身体が離れていくことが猛烈に名残惜しかった。 「……ごめんなさい。ちょっと調子に乗ってしまって」 「大丈夫だって。気にするなよ」 「だけど……えっ?」 黒猫が素っ頓狂な声を上げる。 なんだ? 黒猫が見ている方向に目を向けると―― 「どうし……うぉ!」 そこにあるのは吹っ飛んでいた俺のノート。 ご丁寧に、最後のページが全開になって床に落ちていた。 そこには大きな文字でこう書かれていた。 ―――黒猫と結婚して、桐乃たちにも祝福してもらって、一緒に幸せになる。 ぎゃー!なんだよこれなんでこうなるの!? 死ぬ、恥ずかしすぎて死ぬ! 「………こ、これって」 「こ、これはだな、その、深い意味があるわけではなく、 遠い将来そうなればいいんじゃないかなって、 いや、つまりそのままなんだけどでも――」 「……嬉しい」 つぶやくような声。 黒猫は赤面し、唇を微かに震えさせながら搾り出すように声を出していた。 ノートを拾うと、愛しむように両手で掴み、 そして、今まで見たなかで一番の笑顔を俺に見せてくれた。 「嬉しい。私も、私もそうなったらいいなって、思っていたから」 「く、黒猫!?」 「……だから、あなたの想いが、とても嬉しい」 あぁ、まさに女神の微笑みだ。 やばい、可愛い。 めちゃくちゃ可愛い。 もうとにかくもう一度抱きしめたい。 黒猫の瞳から目が離せない。 心臓が破裂しそうなほど早鐘を打っている。 少しずつ、近づいていく。 「黒猫、俺は――」 「ほ、他のページにはどんなことが……ひっ!」 雰囲気に耐えられなかったのか、黒猫はノートのページをめくって凍りついた。 一気に抱きつこうとしていた俺も、それを見て凍りついた。 「な、ななななな!!!」 「…………」 もう俺は声も出せなかった。 っていうか、言い訳すらもう無理だ。 黒猫は震えながら真っ青になって、再び真っ赤になっていた。 「あ、あああああなたは、な、なんてものをっ!!! わ、私に、め、めが、眼鏡をかけさせて、 そのまま、か、顔に、か、かかか、かけ――」 「ごめんなさい!!!!!」 とりあえず俺は光の速さで土下座した。